点検実績で鍛えられた信頼のシステム
1,700公園、5,400遊具の点検を、年度末の4~5ヶ月間で完了しなければならないとしたら、皆さまならどのような業務計画を立て、どのような人員体制を整えるでしょうか?
そしてさらに、点検委託の予算が通常の半分以下しかなかったら、どうするでしょうか?
実は、「iPadで遊具点検」のシステムは、このような厳しい条件下で、必要に迫られて生まれたシステムなのです。
本システムを設計するうえで、まず始めに基本仕様として定めた遊具点検のコントロールポイントは、以下のとおりです。
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そして、点検調査員の作業負担や無駄を極限まで減らすことで、一人一人の調査員が最大のパフォーマンスを発揮できるように、以下のシステム基本仕様を定めました。
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さらに、遊具点検業務で現地調査の次に作業時間がかかる、点検票の入力作業(内業で点検票を仕上げる作業)を省力化するために、以下の基本仕様を定めました。
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これらの基本仕様に準じてシステム開発を行い、5,400遊具の点検を行っていく中で、さらにシステムの細部までPDCAサイクルを繰り返し、ブラッシュアップを続けました。
その結果、調査員3名、照査技術者1名という体制のもと、遊具安全点検調査を3 ヶ月で完了することが出来ました。この結果を数値で見てみると、以下のようになります。
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いかがでしょうか、遊具調査の経験をお持ちの方から見れば、かなり驚かれるようなパフォーマンスとなっているのではないでしょうか。しかし当システムについて私たちが一番にお伝えしたい点は、実はスピードと効率化ではありません。遊具の安全点検業務において最も重要なのは、点検品質と精度の確保です。この品質確保を実現するため、本システムでは「重要判定の根拠は、全て写真で証拠を残す」ルールとし、システム設計を行っています。
万が一、手抜きやいい加減な判定が行われた場合、それは本システムでは記録となって残り、バックチェックを行う事が可能です。この点こそ、信頼して利用いただくための「iPadで遊具点検」システムの特徴です。